「生誕150年黒田清輝―日本近代絵画の巨匠」展国立博物館で開催中
日本美術の近代化に大きな影響を与えたとされる黒田清輝(1866-1924)
の生誕150年を記念する大回顧展が東京・上野の国立博物館で開催されて
いる。5月15日まで。明治維新の直前に生まれ18歳でフランスに留学して
西洋画を学んだ黒田は、帰国後印象派風の明るい画風が日本の洋画界に新風を
吹きいれた。今回の回顧展は代表作である「湖畔」をはじめとしてフランス
時代の「読書」「婦人像(厨房)」、帰国後の「智・感・情」、「舞子」「木かげ」
等が展示されている。またフランス時代の師であるR・コランの「フロレアル」、
影響を受けたと言われるミレーやマネ、ルパージュなどの作品も脇を飾っている。