3月19日、岐阜県関ケ原町で世界三大古戦場サミットが開催された。
「世界三大古戦場」と言われて、それがどことどことどこなのか、すぐに
おわかりになる方は相当な歴史通と言えよう。筆者も寡聞にして知らず、
まあ、関ヶ原で開催なのだから関ヶ原と、少し考えて思い浮かんだのは
ナポレオン敗戦のワーテルローだった。でもあと一か所は?正解は、
関ヶ原、ワーテルロー、ゲティスバーグとのこと。ゲティスバーグは
アメリカ南北戦争の激戦地だったところ。それにしても「三大」なんて誰が
何を根拠に決めたのか。まあいいか。このサミットは、おそらく古戦場を
起爆剤にした観光振興の話し合いなのだと思う。岐阜県と関ケ原町は東京
オリンピック開催の2020年までに関ヶ原古戦場一帯を視覚的に楽しめる「野外
博物館」にする構想があるらしい。日本史上最も有名な古戦場ではあるのだが、
現在は町が運営する歴史民俗資料館の他は、当時の東西の武将たちの陣地跡に
石碑があったり、幟旗などが立っているだけで相当な歴史ファンではないかぎり
戦場全体をイメージして史実を偲ぶのは難しい、との厳しい意見があり、
そうした声に対応すべくサミットも開催した模様だ。