スターフライヤーはこの度、8月から10月にかけての繁忙期に
羽田-北九州間に深夜・早朝便を運航することを発表しました。
設定されるのは8月の旧盆期間と9・10月の小連休期間で、
8月は北九州深夜発、羽田早朝発、9・10月は逆に羽田を深夜発、
北九州発が早朝というスケジュールになります。

北九州空港、実は山口県に近い、ということをご存じでしょうか。
九州本土から周防灘に向かって張り出した海上空港である北九州
空港から対岸の宇部港までわずか18キロほど。残念ながらこの
区間に交通機関はありませんが、この空港には「乗合タクシー」
というユニークなアクセス交通が存在しています。完全予約制
ではありますがこのタクシーを使えば下関までわずか1,600円
40分ほどで到達します。そこでサンビクトリーではスターフライ
ヤーで行く山口への旅を提案します。北九州に朝8時前に到着
だと一日が長く使えますね。

まずは一気に走って県東部の岩国をめざします。お目当ては日本
三名橋に数えられる錦帯橋です。錦川にかかる木造の五連アーチ
橋で、江戸初期に完成し、その直後に大洪水で流失しましたが
その修復後は幾たびの洪水にも耐え続けて400年後の今に
当時の姿を伝えています。部位ごとに定期的な架け替えが決め
られており、先人たちの知恵と工夫が偲ばれる名橋と言えましょう

県北部の萩市は江戸時代260年間を通して長州藩毛利氏36万石
の城下町として栄えてきました。重厚な武家屋敷群や土塀となまこ壁
の町並み、松下村塾の遺構や毛利家の墓所である東光寺、萩城跡
など見所はつきません。長年の間島根県の津和野と「萩・津和野」と
してセットで考えられて来ましたが萩だけでも十分に訪れ甲斐!?
のある魅力的な町です。なぜこの小さな場所から明治維新を牽引
した人物が沢山輩出されたのか、史家ならずとも歴史に思いを
はせてしまう町とも言えましょう。

萩から日本海の海岸線を西に辿ると仙崎という港町がありますが、
ここはユニークな詩で知られる童謡詩人金子みすゞの出身地で、現在は
記念館が詩人の業績を伝えています。

内陸に入ると秋吉台と秋芳洞が、山口県を代表する自然景観として
ドンと鎮座しています。秋吉台は日本最大のカルスト台地で、
高原の草地の中に林立する白い石灰柱の景観は非常にユニーク
です。またこちらも国内最大規模の鍾乳洞である秋芳洞は、実に
洞内の長さは8,700メートル。そのすべてを見ることは出来ません
が随所にLEDによるライトアップが施されていて、幻想的な景観が
強調されており、長く記憶に残る眺めとなるでしょう。