昔も今も山峡のいで湯である。しかし北海道内の旅館業大手である野口観光が名水
亭(現 緑の風リゾートきたゆざわ)を開設する前後で北湯沢温泉のイメージが
良くも悪しくも変わったことは否めないだろう。かつては国道453号線と長流川に
沿って小さな旅館が点在して近隣の蟠景温泉などとともに誠に鄙びた風情の温泉地
だった。国鉄時代には胆振線というローカル線も走っていて鉄道で訪れることも
可能だった。今はどうしても野口観光の大型ホテル2軒に目が行ってしまうが
小さな旅館も元気に営業しているのでたまにそんな旅館に旅してみるのも悪くない
だろう。泉質は硫黄泉と単純アルカリ泉。